目を自分で決める!?目的地からスタート!?ド派手な特殊能力が飛び交うダイスプレースメント「マルコポーロの旅路」

今回は強力だけどバランスのとれた多彩な特殊能力が面白いダイスプレースメント「マルコポーロの旅路」をご紹介します。

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人数   :2~4人
重さ   : やや軽  やや重  
ルール難度: やや易  やや難  
オススメ度:★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

どんなゲーム?

ヨーロッパから北京まで旅をしながら交易を行って勝利点を稼いでいくゲーム。

これがボードの全景。
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左上のヴェネチアからスタートして右上の北京に向かって旅をします。
北京がゴールというわけではないので行かなくてもオッケー。

ゲームのシステムはダイスプレースメント。
各ラウンドでダイスを振ってそのダイスを配置することで出目に応じたアクションができます。

そして最も特徴的なのは各プレイヤーが持つ特殊能力。
各プレイヤーはゲーム開始時にキャラクターを1人選びその特殊能力を得ます。
これがどのキャラもぶっ飛んだ能力を持っていて、キャラ毎に大きく戦略が変わってきます。

派手な能力ばかりなのにも関わらずゲームのバランスがとれているという面白いゲームになっています。

ルール

まずは盤面のセットアップから。

盤面の小都市と大都市に専用のタイルとカードを置いていきます。

これが小都市用のタイル。
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AからFまでのアルファベットが振られているので、それと対応する場所に置きます。
ランダムで配置しても構いません。

タイルの効果に「!」が付いていますが、これは各ラウンドの開始時に効果が発揮されるという意味です。

これが大都市用のタイル。
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これはランダムに配置します。

大都市用のカード。
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これもランダムに配置します。

全部配置するとこんな感じになります。
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次に右下のスペースに依頼タイルを置いていきます。
依頼タイルは達成するとお金や勝利点をもらえます。
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よくシャッフルして6つ並べます。
余ったタイルは6つずつ分けて4つの山にして脇に置いておきます。さらに余ったタイルは横に避けておきます。

これで盤面の準備は完了です。

続いてプレイヤーの準備。

個人ボードと交易所コマ9個を受け取ります。
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そして初期依頼タイルからランダムに1枚もらいます。
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初期依頼は印の色が青になっています。

目的地カードを2枚受け取ります。
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目的地カードには2つの地名が書かれており、このゲーム中にその都市に行くとボーナス点がもらえるようになります。
もちろん2つの都市が遠い(移動しにくい)程得点が高くなります。

ダイス5個と所持金として手番順に7金、8金、9金、10金を受け取り準備完了。

ゲームは全部で5ラウンドあります。
各ラウンドでは初めにダイスを振ります。
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手番順にこのダイスを(目を変えずに)盤上のアクションスペースに配置していきます。
1つアクションしたら次のプレイヤーに移ります。

できるアクションは5つあります。
■5コイン獲得アクション
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ここにダイスを置くと5金もらえます。
どんな出目でも5金です。

■市場
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ここにダイスを置くと置いた場所と出目に対応した資源がもらえます。

ゲームで使う資源は4つ。
左から胡椒、絹、金、ラクダです。大きいコマは3つ分です。
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今回はラクダの列に3の出目のサイコロを置いたのでラクダが3つもらえます。
ラクダは移動やサイコロ操作に使います。

他の資源は主に依頼達成に使います。
価値は金>絹>胡椒の順。

金をもらうためにはダイスを3つ置かないといけません。
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複数ダイスを置くとき出目は最小の値を見るので、この場合は3になります。

出目の数値より低い(左側)のアクションをしても構いません。

■皇帝の寵愛
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ここにダイスを置くと胡椒、絹、金をどれか1個とラクダが2頭もらえます。
出目でもらえるものは変わりませんが、見て分かるとおりすでに置かれているダイス以上の目でないと置くことができません。
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こんな感じで3の後に2を置くことはできません。

ここのアクションは人数分しかできないようになっているので、2人や3人でプレイするときは使わないダイスの1の目を左に置いておきます。
2人とのきは2つ、3人のときは1つ置きます。

■依頼の獲得
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ここにダイスを置くと依頼タイルを1枚か2枚もらうことができます。
もちろんもらえるタイルは出目以下のスペースに置かれているタイルです。
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タイルを受け取ったら個人ボードの左側に配置します。
空いているスペースがなければ置けない分は捨てます。
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タイルを取ったら空いたスペースは左に詰めます。

■旅行
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ここにダイスを2個置くと移動ができます。

移動にはアクションスペースに書かれたお金を払う必要があります。
このお金がけっこうきつい。

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2移動するとこんな感じ。
道にラクダの絵やお金の絵が描いてあると追加でその分コストを払わなければなりません。

小都市または大都市で移動を終了するとその都市に自分の交易所コマを置くことができます。
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大都市に交易所コマを置いたときタイルがあればボーナスタイルをとってタイルに書かれているボーナスを得ることができます。
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さらに大都市ではアクションスペースがあって、交易所コマを置いているプレイヤーはダイスをを置いてアクションを実行することができます。
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大都市のアクションはダイス目によって効果が変わるものやダイスの目の回数だけ書かれている効果を適用できるものがあり、なかなか強力です。

北京だけは少し特殊で、到達した順にゲーム終了時に10点、7点、4点、1点が入ります。
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加えて北京に交易所コマを置いているプレイヤーだけが余った資源を得点に変えることができます。

さらに交易所コマにはボーナスがあり、ゲーム終了時に8つ置けていると5点、9つ全部置けていると10点もらえます。


手番中はダイスを置くアクション以外に好きなタイミングでできるアクションがいくつかあります。基本的には手番中のいつ行っても何回行っても構いません。

□依頼の達成
手持ちの依頼タイルの左側の資源を払うことで右側に書かれた報酬をもらうことができます。
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報酬は勝利点がメインですが、資源やお金がもらえたり、移動ができたりします。

達成したタイルはボードの下に置いていきます。
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ゲーム終了時最も依頼を達成したプレイヤーには7点のボーナスがあります。

□黒ダイスの獲得
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ラクダを3つ支払うと黒ダイスを1つもらうことができます。

黒ダイスはもらったときに振って出目を確定させます。

黒ダイスの獲得は1手番中に1回しかできません。
ラウンド終了時に中央に戻します。

□3金の獲得
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ここにダイスを置くと3金もらえます。

「移動アクションをするのにお金が足りないのでここでお金をもらってから移動する」ということもできます。
1アクションでもらえるのは5金なのでもちろん効率は少し悪いです。

□ダイス目の変更、振りなおし
ラクダを支払うことでダイス目の変更ができます。
ラクダを1つ払えばダイス1つの振りなおしができ、2つ払えばダイス1つのめを±1することができます。

ここまでが手番でできること。
これをダイスがなくなるまで繰り返して1ラウンド終了。次のラウンドに移ります。
最後に移動を行ったプレイヤーが次ラウンドのスタートプレイヤーになります。

ラウンド開始時にもらえる効果(「!」が付いている効果)を適用します。

5ラウンドでゲーム終了。得点計算を行います。
最初に配られた目的地カードに書かれた都市に自分の交易所が建ててあると勝利点がもらえます。

1枚のカードに書かれている2都市に建てているとそのカードに書かれた点数が入ります。
さらに2枚のカードに書かれている4都市に建ててある数が、4個なら10点、3個なら6点、2個なら3点、1個なら1点が入ります。
※被っている場合は合わせて1個と数えます。

依頼タイルで獲得した勝利点、北京に着いた順のボーナス点と交易所コマのボーナス点、そして余った資源の点を加えた合計点が多い人の勝利です。
資源は北京に交易所コマを置いているプレイヤーのみ点数にできて、2つで1点になります。お金は10金で1点です。

ここまででも十分面白そうなのですが、ここからがこのゲームの面白いところ。
実は他の人が置いたアクションスペースにダイスを置くことができます。
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置くときはこんな風に重ねて置きます。
重ねて置けるのはスペースの枠が青色になっているところだけです。

ただし重ねて置くときには条件が2つあります。
1つ目は自分の色のダイスを重ねられないこと。
黒ダイスがあれば同じアクションを2度以上行うことができます。

2つ目はダイス目と同じだけのお金を支払うこと。
6の目のダイスを重ねて置くときは6金支払う(中央に返す)必要があります。

このルールがあるので、単純に大きい出目がいいとは限らなくなっています。
さらにラウンド開始時のダイスロールでダイスの合計値が15未満の場合、15に足りない分だけお金かラクダをもらえます(配分は自分で決めていい)。

基本的にはダイスが大きい方がよいのですが、これらのルールによって、単純なダイスゲーにならないようになっている訳です。

そしてもう1つ。
このゲーム最大の特徴でもある各プレイヤーが持つ特殊能力です。
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ゲーム開始時に各プレイヤーは1人のキャラクターを選びゲーム中そのキャラの特殊能力を得ます。
選び方は手番順にオススメが用意されていますが、人数+1枚をランダムに選び後手番から選んでいくという方法もあります。

それでは全部のキャラを紹介。

ラシード・ウッディーン・スィナーン
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能力:ダイスを降らずに目を自分で決めることができる。

まさかのダイスゲーでダイスを振らない能力。
この効果を見てこれから出てくるキャラもかなりの能力だということ察してもらえると思います。

ラウンド開始時決めるのではなく、置くときに目を決めることができます。
ただし合計が15より小さいときの補填はありません。

ヨハンネス・デ・プラノ・カルピニ
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能力:オアシスから別のオアシスへ1移動で移動することができる。各ラウンド3金もらう。

移動力に特化したキャラ。移動に必要となるお金も毎ラウンドもらえるのが強み。
より強い効果を持つ都市に早く行くのが基本的な戦略になってきます。

ベルケ・ハーン
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能力:ダイスを重ねて配置するとき追加のお金を払わなくてよい。

これも基本ルールブレイク。
ダイスを置く順番を気にしなくてよいので管理が楽になります。
マイナスを打ち消す効果なので効果を実感しにくいのが難点。

ニコロ&マルコ・ポーロ
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効果:2人で旅をする。各ラウンド開始時にラクダを1つもらう。

盤上に2つのコマを置いて、2つのコマを動かしていきます。移動力はどちらのコマに使ってもよいですし振り分けても構いません。

幅広い場所に旅ができるので、目的地カードの達成は是非ともやりたいところ。

フビライ・ハーン
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効果:北京に交易所コマを置き、北京からスタートする。

これもゲームの根底が覆るキャラ。必ず北京到達ボーナスの10点がもらえます。
能力自体に目が行きそうですが、このキャラが強いかどうかは北京の周りの都市が強いかに左右されます。

ギョーム・リュブリキ
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能力:通過するだけで都市に交易所コマを置ける。追加で2つの交易所コマを受け取り11個全てのコマを置けるとボーナス10点。

都市の効果をフルに活かせるキャラ。
通常なら1回の移動で1つの交易所しか建てられず移動力を無駄にしたりすることもありますが、それがありません。

マテオ・ポーロ
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効果:各ラウンド白ダイスを1つ追加で振れる。各ラウンドに依頼タイルを1枚もらう。

常に追加のダイスを振ることができる器用なキャラ。ダイスの色は白なので、自分のダイスに重ねて置くこともできます。
依頼タイルは毎ラウンドもらえるので、増えたダイスでどう依頼を達成していくかが鍵になってきます。

タブリーズの商人
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効果:他の人が指定のアクションをしたときに資源やお金がもらえる。4人のとき、市場のアクションで資源を1つ、3人のときはさらに皇帝の寵愛アクションでラクダを1つ、2人のときはさらに5金もらうアクションで2金もらえる。

他人の行動に依存して能力が発揮されるちょっと変わったキャラ。もちろん自分のアクション時には効果は適用されません。
相手が何もしないと効果はない訳ですが、得点を取るためには必要なアクションなのでそうなることはありません。

資源が手に入りやすいので基本的に依頼を達成していく戦略になります。

感想

ダイスプレースメントの傑作と言ってもいいゲーム。
それぞれのアクションのバランスと追加でかかるお金が絶妙に効いていて、いつどこにどのダイスを置くのかが非常に悩ましくできています。

小さい目のダイスにも使い道があり出目の操作もできるので、ダイスゲーにありがちな「大きい目を出したもん勝ち」になっていないのもいいところ。

そして何より特殊能力。
非常に強力ながらもバランスがとれていて、どのキャラでも立ち回り次第で勝てるようになっています。
自分のキャラの能力をどう活かしていくかを考えるのもこのゲームの大きな魅力になっています。

特殊能力に加えて初期配置も毎回変わるので、「次はこのキャラを使いたい」「次はこの戦略を試したい」と、かなりリプレイ性が高いです。

ルールは少し多いので最初は時間がかかりますが、5ラウンドしかないので慣れてしまえばそこまで時間もかかりません。

特殊能力がかなり強力なのでどうしてもキャラゲーになっていまう感じはあります。「対等な条件で戦いたい!」という人には合わないかもしれません。

あと旅をするゲームなのに旅行よりも依頼達成の方が強いのが少し気になる点でしょうか。

それでも全体的にかなりバランスのとれたゲームになっているので、重めのゲームが好き、少し重たいゲームをやってみたいという人には是非プレイしてほしいゲームです。

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