今回は簡単なルールで盛り上がりも抜群な大人気カードゲーム「ニムト」をご紹介します。
人数 :2~10人 |
重さ :軽 やや軽 中 やや重 重 |
ルール難度:易 やや易 普 やや難 難 |
オススメ度:★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ |
どんなゲーム?
使うのは1~104までの数字が書かれたカードが1枚ずつ。
手札から1枚ずつガードを出して、大きさ順に7並べのように並べていき、6枚目を出した人が失点するという簡単なルール。
20年以上前に出たゲームですが、戦略も運要素も盛り上がりもあって今でも大人気のゲームです。
ルール
カードをよく混ぜて各プレイヤーに10枚ずつ配ります。
残ったカードから4枚のカードをランダムに選び、大きさ順に1列に並べます。
これで準備完了です。
ゲームは全10ラウンドあります。
各ラウンドではまず全員が手札から1枚ずつ出すカードを選んで伏せます。
全員が伏せたら一斉にオープン。
カードをオープンしたら数字の小さい順に中央の列の右側にくっつけて並べていきます。
並べる列は小さい順になる列で1番右にある数字が最も小さい列。
例えば「29」のカードは19と47のの間なので19のとなりに置きます。
「31」は先ほど置かれた29のとなりに置きます。
全員のカードを並べ終わったらラウンド終了。
2ラウンド目も同様にガードを出して処理を行います。
もし、カードを並べる時に列の6枚目になった場合、
今までその列に並べてあった5枚のカードを受け取らなくてはなりません。
受け取ったカードは手札に加えず、分かるように前に置いておきます。
このカードが失点になります。
カードの受け取りがあった場合は6枚目のカードがその列の新しいカードとなり、引き続きカードの配置を行っていきます。
なので7番目に置く場合は(回収された後の2枚目になるため)セーフということになります。
この6枚目を回避するというのがニムトで最も重要なポイント(むしろこれくらいしかない)です。
「6枚目にならないように1番右のカードに近いカードを出したい」
「でももし自分よりも小さいカードを出す人がいたら6枚目になるかも」
「ならいっそ7枚目以降になるように離れたカードを出した方が」
と相手のカードを予想しカードを選ぶのがニムトの醍醐味。
ちなみに失点はカード枚数ではなく、カードに描かれている牛の数。
キリのいい数字やゾロ目が高くなっており、最大は「55」の-7点。
なので点数の高いカードが出るかどうかの読みも必要になってきます。
さらに面白いのがどの列にも置けない数字を出したときの処理。
この状態で「3」を出すと、どこの列の後ろにもつけることが出来ません。
このときは「3」のカードを出した人が選んで1つの列を引き取ります。
基本的には最も失点が少なくなるように取ります。
そして1番下に先ほど出した「3」を置いて続きの処理を行います。
これによっていつ小さい数字を出して引き取るのかの戦略が生まれます。さらに、先ほどの状態のとき
「104」のカードは6枚目になりそうにないので安全そうですが、
先ほどのように小さい数字が出ると、置く予定だっ列の下の列に置くことになり、大量失点になってしまうことも。
限られた手札の中でいかに流れを読んで立ち回れるかが勝負のポイントになります。
あとは手札がなくなるまで(10ラウンド)繰り返して失点の少ない人が勝ちです。
バリエーションルール
いくつかのバリエーションルールがあるのですが、今回はその中でも最もゲームが変わるプロフェッショナルルールを紹介します。
その名前の通り、慣れた人向けのルールで今まで以上に読めない展開になります。
4枚並べるまでは通常ルールと同じ。
ですが、今度はカードの下にも付けられるようになります。
右に行くに連れて大きくなるように、最も数字の近いところに置きます。
例えばこの4枚のカードを並べるとき、
「7」は9の左側、
「38」は28の右側(58より28に近いため)、「51」は58の左側
に置きます。
最後の「54」はというと
なんと38の右側につきます。
置けるのは75の下か38上になるのですが差を比較して38の方が近いためです。
※もし差が同じ列が2列あった場合はカードを出した人がどの列に付けるかを選びます。
これを見て分かる通り、相手の出すカードによって思いもよらない列に付くことがあるので、より一層場を読む力(と運)が必要になっています。
あとは通常ルールと同様に6枚目を出したらその列の5枚を引き取ります。
カードがどこにも置けない場合も同じです。
感想
盛り上がること間違いなしの鉄板ボードゲーム。
ああでもないこうでもないと言ってカードを出す様子や、自信を持って出したカードで失点したりする様子が非常に面白いです。
ニムトのいいところはルールの簡単さと盛り上がりに加えて、手番がなく一斉に出すカードを決めるというところ。
相手の手番中やることがなくて退屈という状態にならないので、ボードゲーム初めての人でも楽しむことができ、人数が多いときでも退屈する人が出ないゲームになっています。
なのであましろはゲーム会でボードゲーム初めての人がいるとだいたいニムトから始めてます。
それくらい間違いないゲームなので、特に家でゲーム会をするという人は持っていて損はないと思います。
ゲームのシステムとしては、ゲームの後半で上の列のカードが固まったまま動かなくなったり、
1のカードが失点を避けられなかったりしてカードの引きに左右されやすいところが少し気になりますね。
なのであましろは上や下に列のカードが固まらないプロフェッショナルルールの方が好きだったりします。