5つの歯車が作り出す究極のワーカープレースメント「ツォルキン」

今回は歯車を使ったギミックがテーマにもシステムにもマッチしたワーカープレースメントの傑作「ツォルキン」をご紹介します。

ツォルキン
人数   :2~4人
重さ   : やや軽  やや重 
ルール難度: やや易  やや難 
オススメ度:★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆

どんなゲーム?

古代マヤ神歴をテーマとしたワーカープレースメント。神への信仰度を高めることで得点を稼いでいきます。

ゲーム最大の特徴は5つの歯車とそれらを連結する1つの大きな歯車。

ツォルキンボード全景

ワーカーを歯車の上に置き、ラウンド終了時に歯車を回すことでワーカーを強いアクションへと進めていきます。

数ラウンド先の歯車の状態を考えた行動が必要となるワーカープレースメントの傑作です。

ルール

まずはセットアップから。
ボードを展開して各種駒やタイルを配置します。

左上の歯車の横にコーンと木のチップを置きます。

ツォルキンの木のチップとコーンのチップ

一番下の4マスのスペースにはコーンのチップのみ、残りのマスにはコーンの上に木のチップを置きます。

ツォルキンの木のチップとコーンのチップ

人数によって置く数が変わります。
今回は3人プレイを想定して配置を行います。

右下のスペースに建物タイルを6枚配置します。

ツォルキンの建物タイル

建物にはレベル1と2があって最初に置くのはレベル1の建物です。残りのタイルは脇に置いておきます。

ツォルキンの建物タイル

建物に似たタイルで記念碑というものもあります。

ツォルキンの記念碑

記念碑は持っているとゲームの最後に条件によって得点がはいるというもので、途中で補充はされません。

ツォルキンの記念碑タイル

人数+2枚ランダムに選んで配置します。

プレイヤーが持つ各種値の初期値をセットします。まずは右上の信仰度。

ツォルキン初期セット

初期値は全部0です。3つの神への信仰度を表し、これが高くなるほどもらえる勝利点が増えます。メインの得点源はここです。

右側の技術レベルの初期値もセット。

ツォルキン初期セット

こちらも最初は全部0です。レベルが上がっていくとアクションの効果が強くなります。

ちょっと大きいチップは得点カウンターとして使います。

ツォルキンの得点マーカー

コーンを真ん中の歯車に置きます。

ツォルキンのコーン

コーンはワーカーを置くときに支払ったり、一定ラウンド経過時にワーカーに支払います。

ワーカーは最初3人です。

ツォルキンのワーカー

ボートのセッティングが終わったら、初期資源を配ります。

資材はコーンの他に、木、石、金があります。

ツォルキンの資源

左から、木、石、金です。

ちなみにこの順は価値が低い順で、コーンに換算するとこんな感じ。

ツォルキンの交換レート

初期資源は初期資源タイルを配ってそこに書かれているものをもらいます。

ツォルキンの初期資源タイル

ランダムに4枚配られるのでそのうち2枚を選びます。

資源以外にも信仰度が上がったり、技術レベルが上がったりするものもあります。

2、3人プレイの時は初期資源を配って選ぶ前にちょっとした準備があります。
プレイ人数が少ないと歯車のワーカーを置くスペースが埋まらなくなるので、そのバランスを調整します。

使っていない初期資源タイルをめくっていき

ツォルキンの初期資源タイル

タイルの下に書いてある場所(少し見にくいですが)に

ツォルキンの歯車

使っていない色のワーカーを置きます。このとき初めてワーカーが置かれる歯車の場合、タイルに書いてある場所と反対側に置きます。
ちなみに先ほどの初期タイルはワーカーが最初から1人増えるというものでかなり強い初期タイルです。

これを繰り返して2人のときは12個、3人のときは6個置きます。

ツォルキンのボード

セットアップが終わるとこんな感じ。

選んだ2枚のタイルから初期資源を受け取ってゲームスタート。

手番でできることはいたって シンプルで、歯車の上にワーカーを置くか、置いてあるワーカーを取るかの2択。

ワーカーを置くときは歯車の空いているところの一番下(横に書かれているコーンの数の小さい方)に置きます。

ツォルキンワーカー

横に書かれているコーンの数はそこにワーカーを置くときに支払うコーンを表しており、もちろん数字の大きい程アクションも強くなります。

ワーカーは手元にあるだけ同時に置くことができます。例えば3つ置くとこんな感じ。

ツォルキンワーカー配置

ワーカーはたくさん置いた方が良いわけですが、同時に置く数に応じて追加でコーンが必要になります。

ワーカー3つのときはコーン3つです。

ツォルキンタイル

ワーカーが増えるに従ってコーンの増加量も上がるので、単純に増やせばいいという訳でもありません。

ちなみに先ほどの置き方をすると、3つのワーカーを置くときの3コーンと置く場所の+1コーンで4コーン払う必要があります。

ツォルキン追加で支払うコーン

で、肝心のアクションはというと、残念ながら置いただけでは何も起きません。

アクションはワーカーを歯車から外した時に発動するのですが、1手番では置くか外すかのどちらかしかできないというルールがあります。そのため置いてすぐアクションということはできません。

ただ、ここからがこのゲームの面白いところ。

全員が手番を行うと、真ん中の歯車を1メモリだけ動かします。

ツォルキンの歯車の上のコーン

動かしたメモリのところにコーンを1つ置きます。

ツォルキンの歯車

これで自動的にワーカーが動いてどんどんアクションが強くなっていきます。

そして手番でワーカーを外すを選ぶと、その場所に対応したアクションが行えます。
ワーカーを外すときはいくつ外しても追加のコーンは必要ありません。

ツォルキンのワーカー取り外し

ただしやりたいアクションを過ぎてしまった場合は、過ぎてしまった数だけコーンを払うことで下の方のアクションを実行することができます。

ずっと放置しておけばどんどんアクションは強くなるのですが、手番中1つもワーカーを置かない(取らない)というのはできないので、しっかり計画を立ててワーカーを置く必要があります。

また行き過ぎてアクションスペースから出てしまったワーカーは何もアクションをせずにプレイヤーのもとに戻ります。

実はもう1つだけ歯車以外でワーカーを置ける場所があって

ツォルキンのスタートプレイヤー

それがこのスタートプレイヤー獲得アクション。
ここにワーカーを置くと次のラウンドのスタートプレイヤーになります。

また、おまけで歯車を回すときに歯車上に置いていたコーンをもらいます。

このおまけがあるので、スタートプレイヤーがこのアクションを行うこともあるのですが、もし現ラウンドのスタートプレイヤーがここに置いた場合は左隣のプレイヤーが次ラウンドのスタートプレイヤーになります。

それともう1つこのアクションを行った人は歯車を回すときに2メモリ回すことを選択することもできます。
これができるのはゲーム中に1人1回までで、2メモリ回すとワーカーをアクションスペースから出てしまう場合は使えません。

あとはこれを繰り返して中央の大きな歯車が1週したらゲーム終了。
ちなみにメモリは26あって1年間を表しているのだとか。マヤ歴は1年間が260日で1メモリが10日ということらしいです。

ここからは時間経過で発生するイベントの説明。

四半期ごとに特別な処理が行われます。

ツォルキンの歯車

1/4と3/4回ったときにこの「?」のメモリが来ます。このマークはなにかしらの資源を表しており、その時の信仰度によって資源がもらえます。

ツォルキンの神への信仰度

自分が上げているところまでに書かれている資源がもらえるので、黄色のプレイヤーなら石1つと金2つがもらえます。

2/4、4/4回った時は「!」のメモリが来て

ツォルキンの歯車回転

このときの信仰度に書かれている勝利点がもらえます。またそれぞれの神で最も信仰度が高いプレイヤーにボーナスがあります。

ツォルキンの信仰度による得点

左の数字が2/4のとき右の数字が4/4のときにもらえるボーナスです。複数人いる場合は全員もらえません。

各神の1番上のスペースは1人しか入れないので、必ずボーナスが欲しければ1番上まで上げるのがいいでしょう。

また、四半期ごとにワーカーに食糧を支払う必要があって

ツォルキンの支払うコーン

ワーカー1人につき2コーンです。もし払えない場合は払える人数分だけ払って、払えない人数×-3点になります。

これでゲームの流れの説明は終わり。

ここからは各歯車のアクションと技術レベルについての紹介です。

■パレンケ

パレンケの歯車

パレンケは木やコーンを獲得できるところです。アクションを実行すると単純に横に書いてある木またはコーンがもらえます。

ツォルキンの木のチップ獲得

ただし1番下の水色のところ以外はもらう資源に対応するチップをとる必要があります。

もしチップがない、もしくは上に木のチップが重なっててコーンのチップが取れない場合は資源を取ることはできません。

どうしても木のチップの下のコーンを取りたいときは、木を焼いて取ることができます。
ただしこれは神を怒らせるため、どれか1つの信仰度を1つ下げないといけません。

ツォルキン信仰度を下げる

実は神の怒りを買う行動はもう1つあって、それが「コーン乞い」です。
手番開始時に手持ちのコーンが3に満たないときに、同様に信仰度を1つ下げることでコーンを3つになるようにもらうことができます。

これは全歯車共通ですが、上の方に何も資源の絵の描枯れていないアクションスペースがあります。
ここでアクションを行うとその歯車のアクションの中から好きなものを選んで追加のコーンなしに実行することができます。

■ヤシュチラン

ヤシュチランの歯車

ヤシュチランは資源をもらえるところ。
ここも単純に描かれている資源がもらえます。

4番目のアクションでもらえるのはこの水晶髑髏。

ツォルキンの髑髏

水晶髑髏は他の資源と用途が少し違います。どう使うかは次の歯車で紹介します。

■チチェンイツァ

チチェンイツァの歯車

チチェンイツァは水晶髑髏を奉納することで得点をゲットできるところ。
アクションを行うとそのスペースに手持ちの水晶髑髏を置くことができそこに書かれている勝利点を得ることができます。

ツォルキンの髑髏奉納

ここに奉納すると11点もらえます。

さらにおまけでスペースに描かれている神の信仰度を1つ上げることができます。

1つのスペースに置ける水晶髑髏は1つなので、ほかの人と置く場所が被らないように注意しないといけません。

■ティカル

ティカルの歯車

ティカルは建物の建造や技術レベルを上げることのできるところ。

1、3番目のスペースでアクションを実行すると技術レベルを上げることができます。絵で分かる通り3番目のスペースでは2回上げることができます。

ツォルキン技術上げる

技術レベルはレベル1から3まであり、レベルを上げるときはそのレベルと同じ数だけ何かしらの資源を払う必要があります。
技術レベルの詳しい説明は後程。

2、4番目のアクションは建物の購入です。4番目のアクションでは2つ購入することができます。

ツォルキンの建物購入

ボードに置いてある建物タイルの中から上に描かれた必要な資源を支払うことでそのタイルを獲得することができます。そしてタイルに描かれている効果を即実行します。

4番目のアクションでは記念碑の購入もできます。記念碑も建物と同様に資源を払ってタイルを手に入れます。
記念碑は持っているとゲームの最後にボーナス得点を得ることができます。

建物は手番終了時に補充され、歯車が半分回るとレベル2の建物に入れ替わります。
記念碑は補充されません。

ツォルキン建物タイル

5番目のアクションは好きな資源を1つ払って2つの神の信仰度を上げるというものです。

■ウズマル

ウズマルの歯車

ウズマルはコーンを使ういろいろなアクションを行うことができるところです。

1番目アクションはコーン3つでどこか好きな神の信仰度を1つ上げます。

2番目のアクションはコーンと資源を好きなだけ交換できます。
レートは最初に示した通り。

3番目のアクションはワーカーを1つ増やすことができます。ワーカーの最大数は6個です。

4番目のアクションは建物1つを必要な資源をコーン換算してコーンで買うことができます。

5番目のアクションはコーン1つを払うことでチチェンイツァ(1番大きい水晶髑髏の歯車)以外の好きなアクションを実行することができます。

 

最後に技術レベルの詳しい説明を。
レベルが上がるとそれより左側の効果も累積します。レベルは3まで上げることができ、レベル3の技術にレベル上げのアクション使うと資源1つでを1番右のボーナスを得ることができます。

ツォルキン技術レベル

1番上は農業レベル。
レベル1:パレンケ(水色のアクション以外)でもらえるコーンが1つ増える。
レベル2:パレンケの水色のアクションのコーン+1、コーンチップがなくてもコーンをもらえるようになる。
レベル3:パレンケのコーン+2。
ボーナス:いずれかの信仰度+1。

上から2番目は資源採集レベル。
レベル1:パレンケ、ヤシュチランで木を獲得するとき木を追加で1つもらう。
レベル2:ヤシュチランでもらえる石+1。
レベル3:ヤシュチランでもらえる金+1。
ボーナス:好きな資源を2つもらう。

3番目は建築レベル。
レベル1:建物を建てるときコーンを1つもらう。
レベル2:建物を建てるとき+2点。
レベル3:建物を建てるとき払う資源を1つ減らす。
ボーナス:+3点。

4番目は水晶髑髏奉納レベル。
レベル1:チチェンイツァでアクションをするとき1つ上のアクションができる。
レベル2:チチェンイツァでアクションをするとき資源を1つ払うといずれかの信仰度を1つ上げられる。
レベル3:ヤシュチランでもらえる髑髏+1。
ボーナス:髑髏1つ。

信仰度の勝利点、建物・モニュメントの得点、最後に余った資源の得点の合計点が最も高い人が勝ちです。

ツォルキンの資源交換レート

資源はコーンに換算して4コーンにつき1点、水晶髑髏は3点です。

感想

本当に歯車を使ったギミックが素晴らしいワーカープレースメントの傑作です。
テーマ、ギミック、ゲームシステム、デザインすべての完成度が高いゲームはなかなかありません。

手番でできることはワーカーを置くか取るかなのですが、置いた駒のアクションは数ターン後に実行されるので、そこまでの展開を読んで配置する必要があります。
ここが置いてすぐ実行される普通のワーカープレースメントと違うところで、このゲームの1番面白いところだと思います。

ただ人気があるゲームだけに強い戦略や定跡のようなものが考えられているので、そこが少し気になります。まぁこれはあましろが初期セットアップを見て戦略を悩むのが好きだからなのですが。

あと通常のルールだと先手番が有利なので、あましろはいつも初期資源タイルを後ろの手番からドラフトするという方法を採用しています。気になる人は入れてみるとよいでしょう。

ゲームの完成度に比べれば気になるところは微々たるものなので、重いゲームが好きな人はこの歯車のギミックの面白さを体験しないのは損だと思いますよ。

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